ハウルの動く城


あんたそんなこと言っていいの?

昨日の取引をもちかけられたこと、ばらすわよ〜というソフィー。

この狡猾な表情は18歳の女の子のものではありませんね!

チェッチェッ  こんなばあちゃん入れるんじゃなかった!!

と嘆くカルシファー。かわいそうに・・・・・
結局卵とベーコンを焼いてくれる心優しいカルシファー。

カルシファー大好き。


マルクルのためにベーコンを焼いているうちにハウルが外出から帰ってきます。

このときのハウルは鳥じゃなくて、ちゃんと人間の形(美青年)になっています。

よく考えればすごい偶然。
恋した人の家に偶然に住み着くなんて。

一時期少女漫画で「気になるアイツといきなり一つ屋根の下?!」みたいな設定が流行したことがあったけど、それすら飛び越えてます。

だって何の縁もないのに偶然会えて、家族になると言うこの乱暴さ。でもまあ、ちょっとうらやましくはある。なろうと思えば、いつだって誰だって家族には、なれるのだなーと思いました。。

カルシファーを使いこなしているソフィーを見て、「誰にでもできることじゃないな。あんた誰?」ときくハウル。

ごく当然の疑問です。


「掃除婦です」といきなり掃除婦になっているソフィー。

「掃除婦って、誰が決めたの?」というハウル、あなたが正しいです。

本当、ハウルじゃなくても誰が決めたんだい?とつっこみたくなります。

不条理すぎます。

いきなり入ってきたおばあさんが「この家には掃除婦が必要だよ」と言い張り住み込む。

それが通じるこの不条理さ。

ソフィーと一緒にベーコンと卵を焼いて、朝ご飯を作るのですがこのときのハウルのしぐさがかっこいい。
不必要にかっこいい。

このシーンは少女漫画っぽいというか、女の子の観点から見ていると言うか、ソフィーがドキドキしているのが伝わってきます。宮崎駿なんでこんな少女の心を持っているのか・・・

ハウルが自分がかっこいいのをわかっていることも・・・・

ソフィーじゃなくてもメロメロになりますね。

ベーコンを炒める姿、卵を割る姿・・・萌えです。
おばあさん相手にあんな青年がいたら、詐欺ができちゃうかも。。。。


そして卵の殻をハウルからもらって、「うまい、うまい・・・」と心からおいしそうにむさぼるカルシファー。あのカリカリ音、すっごくおいしそう。ハウルにあまり食べさせてもらってないのかな。。。

そしてあー卵の殻が主食なのね、と思いきやそのあとハウルからもらった(頭からかけられている)朝食もおいそそうにむしゃむしゃ食べてるし。
後のシーンで、髪の毛とかも食べてるし。

雑食か・・・・雑食にしても、ほどがある。

ハウルが卵を焼きながら、卵を割った直後に「マルクル、皿!」と叫ぶのですがあれじゃ最後の方の卵は生だな〜と思いました。

しかも一番最初に焼いていたベーコンはきっとものすごくカリカリであろう。
卵6個、ベーコン3枚、どうやって皿に移すんだろう・・・と思っていたらそのシーンは割愛されて次のシーンではキレイにお皿に乗っていました。ずるいわ。

食卓について、パンを切って渡してもらうソフィーうらやましい。おかずがなくてもあのパンだけで満足です。私なら。

ハウルたちのいただきますは「うまし糧を」らしい。いいのかわるいのかよくわからん。


朝ご飯を食べながらハウルはソフィーに、「あなたのポケットに入っているものは何?」とさりげなく聞きます。

これもまた、宮崎駿ワールドだよなーと思う私。
そうそう、敵はそうやってメッセージを仕込んでくるときが多い。
千と千尋もそうだったし。。。けっこうやることは大きいのに、手段がせこい。


ハウルはその呪いの焼印を自分の手で消すのですが、このときのハウルの顔はよくテレビコマーシャルにも出てくるシーンです。なんと言うかすごく悪そう。


ソフィーも知らないうちに入れられていたのです。

その紙切れをハウルに渡すと、紙切れはいきなり燃え上がり、机の上に焼印を残します。

「汝、流れ星をとらえし者。心なき男。お前の心臓は私の者だ」という荒野の魔女からのメッセージなのです。

この流れ星をとらえし者、ってのはきっとカルシファーのことを指しているのですね。

カルシファー、あんな性格なら流れ星界でも浮いていそうだけど・・・・
逆に人気があるのかな・・・



そしてそのメッセージを見たカルシファーに城を動かすように指示し(このときに自分の目玉焼きをあげる)ソフィーは家の中の大掃除を開始します。お風呂にもお湯を入れてね、とカルシファーに言うと「えーっ。」とゴネるカルシファー。

いつもの関係が見て取れます。



「ソフィーさんって荒地の魔女の手下なの?」と疑いの目を向けるマルクルに「とんでもない!あたあしゃ・・あたしゃ・・・・」と言おうとすると、呪いのため口がチャックのようにしまります。


あの荒野の魔女、今度会ったらただじゃおかないからね!!」とテーブルをドシン!とたたきます。マルクルがちゃんとベーコンエッグを持っているのがおもしろい。

なんでそんなに危機管理能力がしっかりしているのでしょうか。いつも暴れる人がいるのでしょうか。


しかしこのときのソフィーの顔は、何度も言うようですがとても18の少女には見えない。絶対素からそういう部分があったでしょ。と言う感じを受けます。




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