ハウルの動く城  


あらすじ  2



次の日の朝、義理の母のハニーがキングズベリーから帰ってきます。

最新流行の帽子よ!と言うのですが、帽子に大砲がついてる!こんなところにも戦争っぽい演出が。
いくらなんでも、あんな帽子はやるのだろうか・・・

次の日になっても魔法は戻らなくて、ソフィーはおばあさんのまま。

上から降りてこないのでお母さんに心配して見に来るのですが、「まるで90歳のおばあさんみたい」というせりふは、ちょっと狙いすぎ!と私は感じました。なんだか健全すぎるギャグで・・・

でも、私の隣に座ったおばさん2人組は笑っていましたが・・・

私のほうが、きっと間違っているのだろう・・・


そして「もうここにはいられないわね」とソフィーは旅に出ます。

落ち着いたもんです・・・かなり。

ちゃんとパンとチーズを調達していくのがかわいい。


馬車に相乗りさせてもらい(このときのソフィーすごいしょんぼりした顔をしていてかわいそう)、パンとチーズのごはんを食べて、少しずつ山道を歩きます。

「年寄りがこんなに体が動かないなんて思わなかったわ」と言うのですが、あなた順応早すぎだから・・・

荒野をソフィーがたった一人登って行くシーンは、シェイクスピアの「リア王」を彷彿とさせます。(妙にマニアックなたとえですが、私あのシーンつらくてつらくて)

でもいついかなるときも自分を見失わないソフィーはよいなーと思いました。

普通「やってらんねーよ!!」となるよね。

動かない体を引きずって移動するのは、心が強くないとできないと思う。

このとき、「末の妹のところに行くの」と言うのですが、それは原作には出て来るマーサと言う末の妹らしいです。(映画では最後まで出てこない)


そして杖を作るために、よさげな木を引っこ抜いたときに、偶然カカシを起こしてあげます。

私初めて見たとき、カカシに見えませんでした・・・不吉な人形に見えました。

かかしはよほどうれしかったのか、そのあとソフィーをストーカーのように追い掛け回すように。
私だったらカブで出来たかかしに追いかけられるのはやだ。

しかし、彼らの住む世界は・・・なんでみんなそう簡単にのろいをかけられちゃうのだ!

それでいいのか?!ハウルの力が強大なら、呪いぐらいといてあげればいいのに・・・



なんか、カブを助けるときに、明らかに黒い物体が見えるんですよね。ソフィーには見えない位置だけど、観客の目からははっきり見える。

それ絶対やばいって。絶対ただの木じゃないって。助けちゃダメだって。と思いました。
みんなそう思っていたことでしょう。

私は絶対これは悪だ!と思ってみていたので、かかしの能天気な顔す
らしばらくは疑っていました。

なんかいつも笑顔なのも、パイプをくわえている(意味はなさそう)のも怖いし・・・はっきり言って最後まで信用していなかったので、OOだったとはかなりびっくりって感じでした。

しかしカブ、少女時代のソフィーならいざしらず、おばあさんのソフィーに恋をしたあんたはすごい!
美女と野獣の美女なみに、見かけに惑わされない人。ハウルよりも彼にしておいた方が、リッチな生活を送れそうです。でもハウル、かっこいいからなあ。

不条理なのがこの世界の特色ですが、カカシが追いかけてきてもソフ
ィーも淡々としているのもかなり理不尽です。

カカシが動くことはどうでもよくて、ついてこられたこと自体を困っているのです。

後半カカシはおばあさんをとんとんと連れて行っていたので、だったらソフィーも最初から連れて行ってやれよ!あんなにつらい思いをして山道を登っていたのに。と思いました。

しかもソフィーがカブ男からもらったつえ、鳥の見事な?細工がしてあるのはいいけど一体どこから持ってきたんだ・・・作っているにしては早すぎるし、そんなそぶりもなかったし・・・

気になる・・・ちゃんと精巧に目とか作ってあるし。



ソフィーは「ついでに今夜のお宿も連れてきてくれるといいねえ」と言うのですが・・・そりゃ、連れてくるに決まってるじゃん!物語的に!わかってるんでしょソフィー!!と思いました。

こういうので驚きを覚えなくなったのは、ひょっとしてすれてきたってことなんでしょうか。

映画だと特に短いから、裏の裏、ちょっとした言動でその先どうなるかを予想してしまうのよねえ・・・

関係ないけどよくテレビのドキュメンタリー等のテロップで、「芸能界裏の裏をあばきます!」とかの裏の裏って、結局表じゃん!いや違うよ!という小学校の頃の言い争いを思い出しました。

そしてカカシはトンツクツクトンと、ハウルの動く城を連れてくるわけです。

しかし、これは誰が招いたことなのか・・・カカシにそんな権力があるとはとても思えないし・・・(失礼)

というか、よく90歳の人が動き続ける城に乗り込めたなーと思いました。

それが出来るんだったら町の人とかみんな乗っちゃうんじゃ。まあ、自分だったらよっぽどせっぱ詰まってないと乗らないと思うけど・・・こわいもん。



そうやってソフィーは城にもぐりこむわけですが。ここでカブとはいったんお別れ。(ああ、せいせい)

中に入って暖炉を見つけて、暖まって一息ついていると「こんがらがった呪いだね」と話し掛けてくるものがいます。

名前はカルシファー。火の悪魔です。

カルシファーの声は、「千と千尋の神隠し」のカエルにそっくり。

と言うか同じ声なんじゃない?と思って調べたら同じでした。案の定!
我修院達也さんと言うらしいです。

ファンになっちゃいそう・・・・あの声、いいよー。


カルシファーはなんか目のあたりが、宮崎アニメっぽくない感じ。まんがの目です。

カルシファーかなり好きです。

あのダミ声キャラに、ノックアウトされた人推定200人。(ハウルに比べて小規模)


そしてソフィーはカルシファーに「僕とハウルの契約を見破ってくれたらおまえの呪いもといてあげるよ〜」と交渉してくるのです。

この世界、呪いにかかったヒトが多すぎです。まじで。

そしてみんな自分ののろいは解けないのに、ヒトの呪いが「あーこれはこみ入った呪いだね」などとわかる。

老人だらけの病院で自分の病気を自慢するようなものでしょうか。。



そしてソフィーはカルシファーの話を半分に聞きながら、イスでうたた寝。

カルシファーは必死に説得しているのに。


この人がねむたいときに話をいい加減に聞く様子、またも人間ウオッチャー宮崎駿の本領発揮といったところです。

しかし、いすでうたた寝で一晩なんて老体にとってはかなりダメージが強いんじゃないかな。

そして次の日へ続く。。。。




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