ハウルの動く城 あらすじ

ハウルの舞台のモデルとなったのはフランスのアルザス地方らしいです。

宮崎駿チームがちゃんと取材に行ったらしいです。
私もいつか行ってみたいなあと思います。きっと素敵なところだと思うので。

ソフィー・ハッター(18)が主人公です。

ソフィーの実家は代々伝わる帽子やさん。ハッター帽子屋です。
外でさりげなく城ががったんごっとんと動いています。
お針子たちの会話から、城は魔法使いのすみかと言うのはみんな知っている様子。。。

宮崎アニメにありがちですが、魔法使いが普通にいる一方で昔からの手作業も普通にやっている。みんな魔法でやればこんな作業一瞬でできるわい!と思わないのでしょうか。思わないよね。ジブリだもの。


千と千尋の神隠しでは、湯婆婆が「魔法で作ったんじゃ何にもならないからねえ」と能力はあるけどあえて、使わないと言う方法を取っていたけど、この場合はみんなそういう悟りの境地にいるとも思えないし。。。


でもまあ、産業革命のあたりのイタリアっぽいイメージです。

ソフィーの帽子のお店は、たくさんのお針子さんたちが働いています。ソフィーはその年齢にしては落ち着きすぎるだけ落ち着いています。
遊びへの誘いも断り、もくもくと帽子を作り続けるけど、あまり好きでやっているという感じではない様子です。
現実に不満ありありな様子が見て取れます。。。


ふっと家を出て、路面電車に乗って妹のもとへ向かいます。
路面電車には一番最後にステップにひょい乗っかるのです。

そして街では軍隊の凱旋パレード?が盛大に行われてます。
妹に会いに来たソフィーが喧騒を抜けててくてく歩いていると、憲兵?に声をかけられます。かわいいねーとナンパしてきます。
しつこい兵隊に辟易していると、金髪の美青年が助けてくれます。
そう、このやさおとこがハウルです。
背が高くて細身の、美形タイプです。

そして不良たちは魔法の力で「ちょっと遊んできてくれないか」とよそに連れ去られます。

最初のハウルとソフィーの出会いのシーンは、あまりにも少女漫画チックです。
使い古されすぎてて逆にわくわくします。
不良に「よおよお、そこのかわいこちゃん」と絡まれて困っている女の子ふと、「待った?僕の連れなんだけど」と肩を抱く美青年。あまりにセオリーどおり。

でも、ハウルあなたなんか黒くてどろどろしたもの連れてきているじゃない・・・・と見ている人は間違いなく思うはず。

ここで襲ってきたのは「ゴム人間」という悪の手先らしい。どうもこの後出てくる悪いザコキャラは「ゴム人間」と総称されるらしい。
あんなのに襲われたらかなりつらいです。飛び掛ってきたシーンではギャー!!と思いました。

だって、ねばねばしていて黒くて、見るからに怪しいのだもの・・・・
タイヤのとけたやつみたい。見るからに洗っても取れなさそうなオバケです。

四方八方からゴム人間がやってきて、ハウルとソフィーは追い詰められます。
追ってくる敵から逃げようとして、ハウルはソフィーをつれて空を飛びます。


ちなみにそのあと、ソフィーとハウルは偶然?再会するわけですが、
ハウルは最初に会ったのがこのソフィーであると最後まで気がつかなかったのでしょうか。
せっかく劇的な再開を果たしたのに、最初の出会いを忘れているなんて。

ちなみに原作だと、ハウルは絡まれて困っているソフィーに声をかけるのではなくてハウル自身ががソフィーをナンパするのです。

このへんはやはりアニメだから、制限されたのでしょうか。

ナンパよりもナンパから助けた方が日本人的には受けはいいかも。



2人は空中散歩をします。このときの音楽がまたいいんだなー

もうこのシーンだけで完結してるじゃん。。。と思いました。

ただ、空中散歩のシーンは素敵ですが、別に歩かなくても・・・という気がします。
普通に飛べばいいのに。

「そうそう、その調子。・・・上手だ」というハウルに、萌え〜と日本で1万人ぐらいの女性が思ったでしょう。
そのままソフィーの妹のいるチェザーリのお店へ連れていってくれるのですがなんでソフィーの行きたい場所がわかったんだ。読心術か?偶然か?

僕がやつらをひきつけるから、しばらくここにいるんだよ、とか言うのですがかっこよさげに見えるのですが、もともと悪いやつらを招いたのはハウルなのです。


空中散歩を終え、妹の働いているお店のベランダに到着します。

妹は「お姉ちゃん、空から降ってきたの?」と聞きます。というかお店の人はよくあやしまなかったな。なんでベランダに突然いるんじゃ!って感じですよね、普通。

妹レティーはは男の子に人気がある、モテモテで色っぽくて愛想のいいタイプ。でもソフィーとは仲良し。

レティーに会ったソフィーはハウルのことを話すのですが、「それって魔法使いじゃないの?心臓をとられちゃうわよ」という妹に対して、「大丈夫よ、美人しか狙わないものというソフィー。


こういう会話って女同士だとありがちですが、結構反応に困るんですよね。相手が本当にかわいくても。そうでない場合はもっと困る。
なんだかフォローするのもわざとらしい気がして、困惑します。

そういうちょっと困ってしまう会話としては

・決してかわいくないわけではない女の子の「あたしかわいくないから」

・ちょっと太目の女の子の「あたし太っているから」

・ちょっと年配の女性の「あたし行き遅れているから」

ああ、つらい。

なので私も自虐的なことはできるだけいわないようにしてるんです。自虐的な感じのことはフォローしずらいから。。。でもぽろっと出てしまうってことも、フォローを求めているわけではないこともよくわかる。

この二人は実の姉妹です。髪の色がぜんぜんちがーう。
ソフィーは今みたハウルにメロメロ(死語)で心ここにあらずの様子。妹のレティーはとても心配そうです。「自分の人生は、自分で決めなきゃだめだよ!」と言います。ああ、深いせりふです。と言うか、妹に言われる姉って・・・わたしもそうですが。


そのあとソフィーはバスに乗って家に帰ります。バスに乗って街を見送るシーンが切ない。さっき出会ったハウルのことを思い出しているのでしょうか。

家に帰って、ぽつんと一人でいるとナゾの女性がお店に入ってきます。
鍵は閉めたはずなのになぜか入ってきて、「安っぽい店、安っぽい帽子。あなたも充分安っぽいわ〜」とレトロな感じのせりふをはきます。というか荒地の魔女、泥棒し放題だね!鍵あけられるんだもの。

出てってください!!!ここはしがない下町の帽子屋です!というソフィーを「荒地の魔女と張り合おうなんていい度胸ね」と言い捨てます。いつの間にかドアの外にはゴム人間が!!しかもなぜか正装しています。さっきは裸だったのに。
そして驚くソフィーを魔女は、ナゾのマントでひとなで!

そしてすたこらさっさと逃げて行きます。そのひとなでが18歳のソフィーを90歳のおばあさんにしてしまうのです。。。

意識を取り戻したソフィーは自分の姿にびっくり。一応おろおろしますが、意外に落ち着いている。と言うかこの部分の描写、いくらソフィーが落ち着いていると言っても、落ち着きすぎです。

いろんな掲示板などの意見を見ていると「マッハで老人の感覚になじんだソフィーにびっくり」と言う意見が非常に多かった。

私も驚きました。

だってあんな平静じゃいられないってー。いきなり18の少女がおばあさんになっちゃうんですよ。体型もいきなりでっぷりだし。そんなにでっぷりにならなくてもというほどのでっぷりぶりです。

顔の輪郭自体違うし、鼻も大きくなります。(目も大きいけど、それはかわいらしさにはあまりつながらない)

「落ち着くのよ、落ち着くのよ・・・」と言いながらうろうろするソフィー。音楽がだんだんフェードアウトするように次のシーンになります。



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