ハウルの動く城



あらすじ



ソフィーは「カルシファーに水かけちゃった。ハウルが死んだらどうしよう」と泣きじゃくります。

ハウルさえ生きていれば、カルシファーはどうでもいいのか・・・
まあ、そんなこともないでしょうが。

そしてこのときのソフィーの流す涙の量、多すぎです。

いくらなんでもデフォルメしすぎです。水あめみたい。

かわいいけど。

そうこうしているうちに、ソフィーの指輪が方向を指し示します。

それを教えてくれるのはヒン。

後半ヒン大活躍です。

といっても、むやみにヒンヒンと鳴いたりとか、そんな程度ですが・・・・



その指輪の方向に行ってみると、前ハウルが案内してくれた花畑があって、少年時代のハウルがいました。

あどけない顔のハウルはたくさんの流れ星が落ちる中、カルシファー(このカルシファーもなんか小さくて、あどけない)と契約を結びます。(飲み込むだけなんですが。)

力を手に入れた代わりに、心を失った瞬間です。

それを見て駆け寄ろうとするけど、足をとられてたどり着けないソフィ
ー。そうしているうちに足場が崩れ落ちて行きます。

このシーンは映画館のフィルムが燃え上がるイメージなんだそうです。

そしてソフィーは叫びます。
「ハウルー。カルシファー!!私きっと行くから。未来で待ってて!」


このセリフはとてもよいです。宮崎駿自身もお気に入りなんだそうです。けっこうロマンティストなのですな。

千と千尋のハクとの最後のやりとり、「また会える?」「きっと」「きっとよ」ぐらいせつない。

未来で待ってて。私も言ってみたいもんです。
言われてみたいものです。。



そして時空の空間を抜けて(なぜかヒンが道案内を。

そんな力があったのか)現代の世に戻ってくると、すごく近くに鳥になってしまったハウルがいます。

でも、うつろな目をして固まっています。カチンコチン。

「ごめんね、私グズだから・・ハウルはずっと待っててくれたのに」と
言うソフィー。そうだったのか?待ってたのか?と思ったわたし。


ハウルにチュッとして(さりげない。

ジブリ映画でキスシーンは初めてなんだそうです)マルクル・荒野の魔女コンビのところまで連れて行ってもらいます。判断力がなさそうなのに、よくつれて言ってくれたなあ、ハウル。



そしてみんなのもとにたどり着くと、鳥から人間の姿になります。このへんは「千と千尋」のハクと似ているかも。


「あたしゃしらないよ。なにも持ってないよ」と言い張る荒野の魔女にお願いをして、心臓を返してもらい(この辺の扱い、老人をよくわかっていますね。老人は誠心誠意頼まれると弱いのよね。)

つーかもともと魔女のせいだから、一連の大混乱は。って感じですが。

魔女がカルシファーの心臓を取らなかったら、この大災害の三分のぐらいは防げたはず。


ソフィーは「どうかカルシファーが千年も生き、ハウルが心を取り戻しますように」と祈って心臓を入れます。

差し込むという感じ。不安そうなカルシファー(青くて震えている)の表情がいい。カルシファー、本当かわいい。)

そして心臓を押し込むと、青い光がハウルから出てきます。

ハウルとカルシファーの契約が解消されたのです。なぜか。
動いた、生きてる!!と何とかハウルも無事な様子。

←このショット、ハウルの頭けっこうきてません?妙なことに気がついてしまいました。ショック

それがきっかけなのか、城(というか、すでにただの板)が崩れます。ものすごい崩れっぷり。

ジブリ作品って、姿のあるものをことごとく破壊するシーンが絶対あるような気がする。
崩壊と再生を描きたいのでしょうか。


そして滑り落ちる一行を体を張って助けるカブ、すばらしー
自分の体を削り取られてまで助けてくれるなんて。

インターネットの掲示板なんかでも、「このときのカブに日本男児の心意気を見た」と感想が書きこまれていました。
はっきりいってハウルよりもずっと勇敢です。

・・・まあ棒の部分が長いから、少しぐらい減ってもいいのか。
そんな決死の状況なのに、笑い顔ベースのためあまり悲惨に見えないのがかわいそうです。


満身創痍のカブにソフィーはありがとうのチューをします。

そしたら魔法がとけて・・・カブ男の紹介は隣の国の王子でした!!


たぶん美青年なのに、髪の毛がカブっぽいのがおかしい。

そしてソフィーの、そのカブ王子の扱いがすごいおざなりなのが面白いです。

結局ソフィーにとってはハウルがNO1で、どこの男が求婚しようが好きと言おうがどうだっていいわけです。
何か言ってる人がいるなーぐらいです。

そう、女の子ってそうだよね・・・本命以外に冷たいよね・・・と思いました。
ハウルは意識をとりもどして、「何の騒ぎだ?こりゃひどい。なんだか体が石のようだ」と言い、ソフィーは「そうなの。心って重いの」と言います。

このせりふは私、映画の中で一番好きかも。

そしてどさくさにまぎれて(?)だきつくソフィー。

お約束です。

宮崎アニメって、「大好き」とかでよく抱きつきますよね。そういえば。

このあたりになるとソフィーははじけたのか。
見ちゃだめよ!と目隠しをされるマルクル。お約束です。

してチェッって感じのカブ。そりゃそうだ。
最後のシーンでヒンが笑っていることにお気づきでしたか?

わたしはじめてみたときぜんぜん気がつきませんでした。


そしてひとつの家族が形成され、ハッピーエンド。と言う感じになりました。

ソフィーは少女には戻ったけど、髪の色は戻りませんでした。

さみしい。

あの髪の毛も悪くないけど、茶色い髪のソフィーも見たかった。



最後のエンディングの映像ででいつの間にあんなにラブラブになったんじゃい。と思いました。2人して正装(?)しちゃってさ。


そしてあのエンディングのハウルの服装がダサい!ひどすぎ!と言う意見がまたもインターネット上にあふれかえっていました。

形容すると、ピンクの上着(腰でベルトでとめるタイプ)にズボンと言ういでたちです。
当時の一張羅はあんな感じなのでしょうか。

しかし、あんなにあっさりやめられる戦争なら、最初からするなー

サリマンもさー、「この馬鹿げた争いをもう終わりにしましょう」ってだったら最初からやるな!と思いました。


とまあ、おしまい★

最後のエンディングテーマはまたヒットすることでしょう。






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